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詩誌 空想
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想像妊娠中絶 古月


薄ら陰りの昼の日中に
雨漏り仏間の饐えた臭い
ぼんやり光る障子紙の
柔いざらざらに舌を宛てがい
斜交いに這わす舌先吐息は
さて什んな味がするのやら

迂腐な未通女の染めたる頬より
猶お赤い赤い赤いのは
やけに真白き売女の足の
其処彼処から滴る甘露だ
白目をでんぐり返した木偶の
蕾の赤い赤い赤いのは
五体を巡る真赤い其れが
破裂んばかりに凝れる所為だ

胎蔵界に虚空蔵が有るなら
女の胎には宇宙が有ろうか
虚空蔵が胎蔵界に有るなら
脳の孕まぬ道理が有ろうか
為らば片恋う何処ぞの何方の
夜毎に放つ劣情恋慕が
女の脳髄を犯したとして
何の不思議が有るものか

薄ら灯りの夜の夜中に
毀破れ伽藍の饐えた臭い
ぼんやり光る障子紙の
柔いざらざらの破れ目を覗けば
違交いに交わす舌先吐息は
さて什んな味がするのやら

四つん這いした明き盲が
骨身をがくがくと震わせては
然も己が目で見たかの様に
彼の世の話を恍惚顔で
可愛い稚子が生まれて来ると
白痴の夢見る夢の俣た夢
やれ虚空蔵の烏有の闇の
何を何して何とやら

佇む人(見切り) まりっこ


青い目隠し
黒い束縛
何時までも
纏わり付いて
取れやしない

ペンキで塗られた
お体を
指でなぞると
ほろほろ色が捲れます
その下から
消されたお耳が見つかりそうで
棄てられますよ

囁きながら
この声が届く処を
探して居ります

昇って滑るを繰り返した
私たちには
秋という
葉っぱが紅く染まらない
そういうものがやって来ます

昇って滑るを繰り返した
私たちが
そう簡単には
気づけないような仕組みの
新しい玩具が
次々と店路へ並びます

佇む人の浸されたその足が
解放されるその時は
佇む人が逝ってしまう日
部品と化す日
足音と共に近づいてきて 止められない

私は
一人で

後退した

雨に謡えば 水瀬


垂れ下がった操り糸から飛び出して
あたしは自由と踊る -

 -夜の向こう

アン=ブレ=ラ
なんてもう用済み
お気に入りの日傘とラン=デ=ヴ― -

 -夢の隙間

涙じゃない
これは雨 -

 -サイレントミュージカル

雨じゃない
これはライトシャワー -

 -漏れる音ばかりが激しく

しゃがれたその声は素敵な個性だと
言ってくれた
だからこれはあたしの宝物 -

 -真鍮のオルゴール
  何度も何度も

聴いて
届いて
耀いて
これは音じゃない
かけがえのない
あたしの宝石達 -

 -空洞へ吹き込む度音がなる

誰かの水溜まりだって
バレエの様に軽やかに飛び越える -

 -誰かの蔑みでずぶ濡れても

タンザナイト
煌めいて
夜を照らして -

 -傷だらけの光だとしても

スポットライト
潤ませて
あたしを照らして -

 -渇いた拍手の波のどこかで

あたしは謡う-

 -絶え間なく刺さる雨の中で

あたしを歌う-

-費える事の
ない笑顔で-

佇む人 練り直し其の弐 まりっこ


青い目隠し
黒い束縛
何時までも
纏わり付いて
取れやしない

ペンキで塗られた
お体を
指でなぞると
ほろほろ色が捲れます
その下から
消されたお耳が見つかりそうで
棄てられますよ

囁きながら
この声が届く処を
探して居ります

昇って滑るを繰り返した
私たちには
秋という
葉っぱが紅く染まらない
秋という
そういうものがやって来ます

昇って滑るを繰り返した
私たちが
そう簡単には
そう簡単には
気づけないような仕組みの
新しい玩具が
次々と店路へ並びます

佇む人の浸されたその足が
解放されるその時は
佇む人が逝ってしまう日 悲しい日
足音と共に近づいてきて 止められない
止められない 私は
一人で

後退した

フルコーラス(没案件) 水瀬


羽飾りを忘れないで
わたしは今宵
捧げものになりましょう

エルサントゥーラ
セラナハンクトーヤ
コルハタネクテリヤ
ラパネ
ミシシスアンナ

見てください
わたしを見てください

マリヤラミッシ シエスタローホゥ
エントリイーヤヤアンタミテナコセ
ミシケラナッハ

痛み
そこから薫る
命がある

シフムァーサン
ビーケンタンカミエン
ベルルイアライアミジエルナ
イサイコセテンニヤルキーン
アケテアセンホダトゥッカータ
おいでなさいカントネスタイヤヒ
おかえりなさいハルパイエノカイロクヒ
涙が霧に混ざったら
バラストリ
ベキナンホーヤ
舞台の四隅に
ヤナカンセイハ
火を灯しましょう
カルテイサクサ
ヘトロイアンタリイ
肩に火の粉
ベサホーキンヤ
髪に雫
ジョルバンビナンダレイ
手に触れる鼓動
バラベナウバルチヤイキンナ
眼に映る躍動
ハドミサドミセイア
わたしを抱擁する吐息
アカレンクターリ
ミセランケレリマシヤン
エガンドロー舞い上がれフォルクォーネ

今宵一夜わたしは晒し者
心はだけて大地に身を投げ空に口づけるトゥッカータ
ヤイッ
エザミナシツキシケナハリヤイカサ靴音ラカラクレニシヤマナサイボルジン衣擦れエハナヒヤーサーハンタリモンセア
滲む愉悦
イーヤッ
ガンジスガワカラカワイタキイロ
アサヒハカクレテスギユクカゼニ
エザミナロイトセエンドロミシヤ
エルカパラージヤマナコフ一夜アマツブテノトキマタリテロウト
アルクミチノサキ闇よ遠退け
雲よ退けエザカパナイヤ
ヤイ
おいでなさいボラ
おかえりなさいダミア
イクリハトゥリャン
見てください
オワラヌトゥッカータ
わたしを見てください
フォルクォーネ
マザリシカンツォーネ

エルサントゥーラ
セララナハンクトーヤ
エルサントゥオ レ
コルハタネクテリヤ
ラ ネ
ミシサンナ
イーエルホーヤ

ミシサンナ

イーエルホーヤ

ミナサンナ

ホーエ

ホノホーエ

傘 ことこ


傾いた傘はあんまりにも遠くて、わたしは濡れていた。ふたりとも濡れていた、の。つまり傘なんて役たたずで、わたしはあんまりにもしあわせで、しあわせな濡れかた。の、降りしきる、雨がさくらを散らすのです。零れていくのです。水滴が、濡れていく、わたしたち以外を、見つめているのでしょう、守ってなど、くれないのでしょう

みどり、は鮮やかに映えます。こんなにも都会なのに、池はボートでうまるのです。こんなにも都会だから。かぞく連れははなやかで、こども達の歓声を、木の呼吸は含みます。森のように、はだかるものだから、どこもひらけてなどいないから、きっとここでは、キャッチボールができないのでしょう、だからみんなボートに乗り込む、しかないのでしょう。池はしあわせで満たされています。午後はほほえみで満ち満ちています。またひとつ、歓声、

ゆれていく、水面に降りそそぐ花びら、の、いつまでも続けるわけにはいきませんから。結局わたしたちは、岸にとり残されたまま、手放していくのでしょう。ひとつ先の、かどを曲がって、もう振り返らない、ことを誓うのでしょう。降りそそぐ、からだ中を、ノックしては、感化する、雨粒の。えいえん、のくちびるのあとを、拭いさったころには。きっとまた、あなたのそばでは、歓声が、こだましているのでしょう、

春の骨 透夜


遠い日
学校の屋上の日だまりに
一片の骨を見ました

白く 軽く 滑らかで
ちょうど今日の陽のような匂いがしました

骨の内側は 白い闇の空洞
血管を思わせる鬆の迷宮
無言の問いかけをする異形

あの

例えば今 すっかり散り終えた桜の枝の
ひとつひとつに
遠い日と同じ 迷宮の様を見つけ
あの 骨の正体に
ため息とともに気付くとき

春はもう いってしまったと
知らざるをえないのです

ミサンガ-訂正稿- 水瀬


三つ編みを解く仕草が愛らしい

あなたが言うから
私は丁寧に編む事が出来ました

あなたのいない日々には
頂いた琥珀色の髪紐で
私は女を演じていました
あなたの手で撫でられるその度に
束ねた黒髪は波に還り
私は少女に戻る事が出来ました

長く長く
一束に結わえたのは
髪?
いいえ
いいえ
鏡に目をやれば愛らしく揺れる
その三つ編みは

そっと
結った根元へ鋏を入れてやれば
呆気なく
女も少女も息絶えて
そんな事を報せもせずに
あなたに会いに行く私ですが
それでも
好いて頂けますか?

裁ち切ったのは
髪ですか?
いいえ
いいえ

ミサンガ 水瀬


三つ編みを解く仕草が愛らしい

あなたが言うから
私は丁寧に編む事が出来ました

あなたのいない日々には
頂いた琥珀色の髪紐で
私は女を演じていました
あなたの手で撫でられるその度に
束ねた黒髪は波に還り
私は少女に戻る事が出来ました

長く長く
一束に結わえたのは
髪?
いいえ
いいえ

あなたに黙って
根元に鋏を入れて私は
今日
あなたに会いに行きます
もう解く事も出来ない私ですが
それでも
好いて頂けますか?

へび ことこ


真夜中に
足の爪を切れば
へびがやってくるのよと
かあさんに教えられたから
耳をそばだてる
キッチンのじゃぐちから
漏れている
しのび寄る音
あれは雪どけでしょうか

ぱちんぱちんと
はやる気持ちを沈静化させれば
切り離される
爪にともった灯は
蒼く
冷たく
ゆらめいて
研ぎ澄まされていく
ふくらはぎに停滞している
リンパ腺で
小さく壊死していく
悲鳴声

リビングにねむるポトスの
葉のうら側に
びっしりと貼りついている
うろこが
気孔をふさいで
目の離せない
あれはわたしの背中なのだと
そう遠くない日に気づいていた
永久凍土なんて
ほんとうははじめからなかったから

みどり色の
息を吹き返して
きっとわたしは
ほほえみを見つめるのでしょう
留まることのない
うつろいを
とぐろを巻いたまま
てらりと舐めて
味わうのでしょう

内向 古月


朝陽に翳る光景の真昼の午前十三時に
途切れ途切れの陰画を繋いだ
真黒い土砂降りの太陽光線が
真黒い人に降り注いでは
頭の天辺から爪先まで
灰色の海に塗り込めていく

背景のない舞台で延々と繰り返す
台本のない即興劇の如き生活が
終幕のない恐怖を忘れさせる迄
観客のない時間が続くこと

衆人環視の中に居て瞳を閉じ
一方的に遮断して得る安心に似た
凡そ退屈と同義の独白を続ける人に
投げ掛ける言葉を選ぶ退屈の凡そが
一方的な遮断が齎す不安に似た
衆人環視の中で閉じた瞳を開き

朝陽に翳る光景の真昼の午前十三時に
途切れ途切れの陰画を繋いだ
真黒い土砂降りの太陽光線を
真黒い人に降り注いでは
頭の天辺から爪先まで
灰色の海に塗り込めていく

その約束された安心が約束する
不安の正体

トロイメライ 水瀬


あなたから剥がれた霞を
この指で触れる
そんな危うい繋がりを
恋と呼びたい

花が咲くなら
拓かないで欲しい
水を含んだら
萎れてしまうから

内側に眠るそれを
愛と名付け呼んで欲しい
私から溢れる問いに
名前を付けて呼んで欲しい
風に邪魔されてしまう前に

大きく育つ木の葉から
木陰から
羽ばたいていく耀きを
身につけて
咲くのならば
散るのならば

佇む人 〜練り直し〜 まりっこ


青い目隠し
黒い束縛
何時までも
纏わり付いて
取れやしない

私が
棄てられますよ

囁いても
その人は
身動き出来ないし
返事も出来ない

足はすっかり
混凝土に浸されているので
口はすっかり油漆で消されてしまっているので

昇って滑る という
簡単な仕組みに気付いてしまった私たちは
新しい玩具を求めて
その人から立ち去るのでしょう

次にお会いする頃には
部品と化しているでしょう

佇む人は
もう直ぐ
逝ってしまう

水瀬史樹のメモ帳 水瀬


コウノトリがパラシュートで不時着
目撃者はフラミンゴ

鼻で笑い飛ばし
河馬を足蹴にして悦に浸る
またつまらぬものを蹴ってしまったな
紅潮した右足をツバサで見せては隠す

ガムを噛む遊び
あいやゆやあん

フコウノトリのランデヴー
「ナイフのように鋭い記事を放つのだ」
それが口癖のバイオリンだった
楽器に説教されるばかりのアーティストは
彫刻刀片手に転職を試みる
作品名「三面記事」

小じわの宅急便
着払いです

優勝したのはハチメンロッピムコウミズムシ
勝因は痒いところに手が届く存在だったということに尽きるだろう

おまわりさんおまわりさん
犬の散歩は違法ですか?

正義感溢れる竜巻は今日も困っている人を探して東奔西走

クチバシダイエットを発案しました
成功したはいいが魚が飲み込めなくなってしまいました
全部感染しました
ペリカンから鶴からカササギからナカヤマ君まで

うどんシネマに乾杯

不戦勝は続出
原因は星占い
ラッキーカラーは白
それをききつけて竜巻はパラシュートで世界を巡る

おかわりの仕方を思い出せません
全ては墨括弧が悪いのですよ?